新時代を育む教養と感性を私たちとともに
建学の理念
福山大学創設者、宮地茂は文部省(現文部科学省)で長らく教育行政に携わる中で、既存の大学の在り方に疑問を抱くことが少なくなかった。大学の価値は入学試験の難易度で示すのではなく、どのような教育を行うかによって評価するべきである。学問にのみ偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重した調和的な全人格陶冶を目指す全人教育が必要である。文部省を退官した宮地は、大学の新しい価値体系を真摯に追求し、自らの理想を実現するため新しい大学創設に東奔西走した。このような創設者の熱い一念により福山大学は誕生したのである。「未来を志向する無垢な若者に明日への希望を託し、明るい将来の礎を築きたい」という創設者の情熱は、創立以来30年、40年と月日を経た今も教職員全員に脈々と受け継がれている。
教育理念・教育目的
本学の教育理念は「教えるとは、共に希望を語ること。学ぶとは共に誠実を胸に刻むこと」という言葉にすべて言い表されている。時代や社会がいかに変化しようとも、本学の教育、研究の精神には一貫した理念が貫かれている。さまざまな分野の学問を学ぶ中で追求されるべきものは、知識や技術だけでなく人間性、すなわち人格的成長である。この理念は本学の教育指針である三蔵五訓に熱く込められている。 真理を探究し道理を実現する勇気ある若人を、そして郷土・社会・国家を真摯に愛し、進んで世界・人類を友とすることのできる、視野の広い若人を期待し、歓迎する。希望ある未来を志向する青年諸君。緑に包まれた静かな丘に翻る真理と自由と実践の旗の下、充実した教授陣の薫陶を全身に浴びながら、青春の一刻を共に過ごそうではありませんか。
教育理念・教育目的(2015年5月15日改訂)
福山大学は、信頼と愛に基づく人間関係を育む<心情と愛の教育>、人の生命を尊重し自然を畏敬する<人間と自然を尊ぶ教育>、理論と実践とをつなげる<知行合一の教育>により、豊かな人間性を基盤に調和のとれた人格陶冶を目指す「全人教育」を教育理念とする。
この教育理念を実践するために、つぎの教育目的を定める。
- 真理の探究と道理の実践
普遍的な真実を探究し、道義を実践する人を育成する。 - 豊かな品性と強い意志の涵養
豊かな教養に基づいた品性を有し、強い意志を持って行動する人を育成する。 - 生命と自然の尊重
生命を尊重し、自然を敬う人を育成する。 - 個性の発揮と信頼に基づく人間関係の構築
互いの個性を伸ばしあい、敬愛の念と信頼に基づいた人間関係を構築できる人を育成する。 - 可能性への挑戦
未来を志向し、新たな可能性へ挑戦しつづける人を育成する。 - 地域社会の発展への貢献
社会の幅広い分野で活躍し、豊かな地域づくりに貢献できる人を育成する。
三蔵五訓

三蔵五訓の石碑
- 真理を探究し、道理を実践する。
- 豊かな品性を養い、不屈の魂を育てる。
- 生命を尊重し、自然を畏敬する。
- 個性を伸展し、紐帯性を培う。
- 未来を志向し、可能性に挑む。